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・ メモ 2010.2.(611名)

 

 

・ 他人の句を評して<独善>と言う人がいるが<独善>を軽々しく言つてはなるまい。難解も然り。 

 

・いきいきと死んでいると云うフレーズは平成10年の中日新聞紙上で

  赤とんぼよわたしはいきいき死んでいる  竹内まどか

 の句を見て記憶した。当時この人の句に注目していた。

  

・ 記憶に残る20代の作品 ※作者はあえて書かずにおこ う。

 

   柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺

   赤い椿白い椿と落ちにけり

   遠山に日の当たりたる枯野かな

   頂上や殊に野菊の吹かれ居り

   羽子板の重きが嬉し突かで立つ

   秋風や石積んだ馬の動かざる

   芋の露連山影を正しうす

   木がらしや目刺にのこる海の色

   ところてん煙の如く沈み居り

   流氷や宗谷の門波荒れやまず

   永き日のにはとり柵を超えにけり

   葛城の山懐に寝釈迦かな

   バスを待ち大路の春をうたがはず

   頭の中で白い夏野となつてゐる

   朝焼の雲海尾根を溢れ落つ

   戦闘機ばらのある野に逆立ちぬ

   牛の貌チフス患者の夢にくる

   しんしんと肺碧きまで海の旅

   夜々の星檸檬をしぼりながらへて

   秋の昼ぼろんぼろんと艀ども

   戦争が廊下の奥に立つてゐた

   蛇を知らぬ天才とゐて風の中 

   ひとづまにえんどうやはらかく煮えぬ

   いつせいに柱の燃ゆる都かな

   本丸に立てば二の丸花の中

   火を投げし如くに雲や朴の花

   戦後の空へ青蔦死木の丈に満つ

   死にし骨は海に捨つべし沢庵噛む

   原爆地子がかげろふに消えゆけり

   いつも世の隅にあぢさゐ濡れてをり

   冬の日や臥して見あぐる琴の丈

   切り株があり愚直の斧があり

   船焼捨てし/船長は//泳ぐかな

   冬空や猫塀づたひどこへもゆける

   虹二重神も恋愛したまへり

   汝が胸の谷間の汗や巴里祭

   鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ

   鉄階にいる蜘蛛智慧をかがやかす

   春の鳶寄りわかれては高みつつ

   愛されずして沖遠く泳ぐなり

   萬緑や死は一弾を以つて足る

   スケートの濡れ刃たづさへ人妻よ

   天文や大食(タージ)の天の鷹を馴らし

         =小休止=

  

   

   

   

   

     

     

 

   

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